自己肯定感が低いです…。
と悩んでいる方向けに、
おふく|アラサーカウンセラー
大手上場IT企業に6年間勤務。新卒採用、新卒者へのメンター対応やテックアカデミーでメンターとしても携わる。カウンセラーとして活動中。詳しくはこちら→
が、今回は「自己肯定感が低いと感じた時の対処法」について解説していきます。
目次
自己肯定感とは
自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定する感覚です。
他人と比較するのではなく、そのままの自分を認め、尊重し、自己価値を感じることができる心の状態を指します。
つまりここに今存在しているだけで自分には価値があると思えるかと言うことです。例え、これまで得てきた名誉、学歴、実績などがなくなったとしてもここに存在していていいと思える感覚です。
実際に自分の心に問いかけて見て欲しいんですが「今自分がここに存在しているだけで価値がある」と心から思える人ってどのくらいいるでしょうか。
なかなかそう思える人の方が少ないはずです。
結論をまず言うと、あなたはここに今存在しているだけで価値があります。
私がこの言葉を本で読んで知った時、実は体に馴染みませんでした。まるで油と水みたいに。
つまり自己肯定感が低い状態だったと言うことですね。その頃から、この言葉を意識し、自分の心に落とし込むようにしていきました。
あなたは自己肯定感は高いでしょうか、低いでしょうか。
自己肯定感が低い人の特徴
自己肯定感が低い人にありがちな特徴はどんなものがあるのでしょうか。
褒められても素直に喜べない
仕事やプライベートで褒められても「いやいやいや…。」と否定してしまいがち。単純に謙虚に見えますがその背景には、自分は他の人よりも劣っていると強く感じているためです。ですから褒められるに値しないと無意識に思っている可能性があります。
人から嫌われる事に対してすごく敏感
自己肯定感が低い方は、人から嫌われることを極端に恐れます。ですから、日々の生活の端々に人から嫌われないよう控えめで謙虚に行動をしています。
物事をネガティブにとらえやすい
すべての物事は、人によって捉え方も感情の動きも違います。1つの出来事にポジティブに捉える人もいれば、ネガティブに捉える人もいます。自己肯定感が低い人は、物事をネガティブに捉えがちな人が多いです。
他にも自己肯定感が低いなと感じるポイントがあれば、紙に書き出してみましょう。
自己肯定感が低い時の対処法
自己肯定感が低いと感じた時、どうすればいいのでしょうか。
感情は思考の結果であると知る
ネガティブなことを考えている(思考)と憂鬱な気分になりますし、ポジティブなことを考えていると楽しく愉快な気分になります。何が言いたいかというと「思考が感情を決める」ということです。
例)今日は残業がある
思考1:残業とか最悪だ…家に帰ってゆっくりしたかったのに…。→ネガティブ感情
思考2:今日は残業か、まぁ残業代が出るし仕事をこなせるようにしてゆっくりできる時間が作れるように今のうちに頑張ろう!→ポジティブ感情
出来事自体が感情を決めているわけではないのです!
ですから、自己肯定感が低い方は自分の身に起きた出来事に対して「ネガティブな思考」によってネガティブ感情になり自己肯定感を下げていっている事になります。まずはここに気づくようにしましょう。
自分を客観視する癖をつける
ほとんどの人は「自分が今何を考えているのか」に気づいていません。
どういう事かというと、無意識に出来事に対してネガティブな思考で捉え、ネガティブな感情にのまれていきます。無意識にネガティブな感情に支配されてしまっているのです。
自己肯定感を高める1つのきっかけとして、思考を客観視することです。ネガティブ思考に気づいたらその思考に「自己嫌悪」「嫉妬」などとラベル付けをすると良いでしょう。そして「〇〇(自分の名前)は、今自己嫌悪に陥った!」という風に実況中継のように自分を見つめるのも良いです。そうすることでネガティブから一歩引いた立場で冷静に物事を見ることができるようになります。
その際、ネガティブな思考自体に嫌悪感を抱いたり後悔に感じたりしない事ことが大切です。
マインドフルネスを取り入れる
マインドフルネスとは簡単にいうと「今、ここ」を意識すること。今ここでの現実や自分の思考や感情をリアルタイムかつ客観的に気づけていることです。
ネガティブ思考の原因は「心が今この瞬間を離れてしまう事」にあります。思考が未来や過去にいくことで、不安や憂鬱を感じやすくなります。
「マインドフルネス」という言葉を聞くとちょっとスピ系なの?と思われるかもしれませんが、精神科医やカウンセラーも実践していたり患者へのアドバイスとして伝えたりしています。近年心理療法に応用され、Googleなどの欧米企業の社員研修でも取り入れられているものです。
マインドフルネスを体得するには一朝一夕では難しいですが、日々行うことでコツが掴めるようになってきます。
なぜ存在しているだけで私たちには価値があると言えるのか
なぜあなたが存在しているだけで価値があると言えるのでしょうか。
例えば、あなたの友人が亡くなったとします。あなたはどんな気持ちでしょうか。
きっととても悲しいはずです。いつも一緒に遊んだり、旅行に行ったり、同じ時間を共有して話していた人がいなくなるわけですから。
そしてそれは、友人が存在しているだけで価値があったからこそ悲しいわけです。(もちろん、亡くなったら価値がなくなるとかそう言うことではありません)そして、あなたにも同じことが言えます。
あなたが亡くなったら悲しむ人がいる。それは家族や友人、職場の同僚、知人、行きつけのお店の店員さんなど様々です。
例え、赤の他人である人がニュースで事件や事故で亡くなった人がいると知れば良い気持ちになる人なんていません。
つまり、存在していたこと自体に尊いものであった、そして価値があったという言うことです。
だからいつも私は自己肯定感の低い友人に対して「あなたが亡くなったら私は悲しいよ。それがあなたが存在しているだけで価値があるって言うことでしょ。」と伝えています。
こう言うことを普段から意識していると、ちょっとずつ気持ちに変化が生まれてくると思います。別に失敗しても今ここに存在しているだけで自分には価値があるわけだし、たいしたことないなと。そして、気持ちがどん底になりづらくなる。
もし意識しても、なかなか自己肯定感に変化がないようであれば過去のトラウマや過去の心の傷を癒すことが大切になってきます。その方法はカウンセリングとか人に話して自分の気持ちの整理をすることで少しずつ変化が生まれてきます。
まとめ
今回は「自己肯定感が低いと感じた時の対処法」について解説しました。